冷え性

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冷え症とは

冷え症とは、手足の先端や腰など体の一部が冷えやすくなる状態のことです。冷え症は医学的な病名ではなく、身体症状の一つです。冷え症には、原因や症状によってさまざまなタイプがあります。

冷え

冷え症のタイプは主に4つに分かれると言われます。
手足・足先が冷える「四肢末端タイプ」、腰から下が冷える「下半身タイプ」、お腹が冷える「内臓タイプ」、全身が冷える「全身タイプ」です。冷え症の原因は、血行不良と熱の産生不足です。あなたはどのタイプに当てはまりますか?

冷え症は、血行不良や熱の産生不足などが原因で、手足やお腹などが冷えやすい体質のことです。冷え症には、血液循環の悪い血行不良タイプ、胃腸の弱いお腹冷えタイプ、更年期障害などに伴う冷えのぼせタイプなどがあります。それぞれのタイプに合わせた治療法を紹介します。

血行不良タイプ
・適度な運動をする。ウォーキングやストレッチ、エアロビクス、ホットヨガなどがおすすめです。
・ぬるめのお風呂に入る。38℃~40℃くらいのお湯に20分程度つかりましょう。

お腹冷えタイプ
・冷たいものを控える。飲み物や食べ物は常温か温かいものにしましょう。
・胃腸を温める食べ物を摂る。生姜やニンニク、唐辛子などの香辛料や、魚介類や海藻類などのヨードが豊富な食品がおすすめです。

冷えのぼせタイプ
・ストレスをためないこと。リラックスできる趣味や音楽、瞑想などで心身ともに癒しましょう。
・生活リズムを整えること。睡眠不足や夜更かしは自律神経のバランスを崩します。早寝早起きを心がけましょう。

冷え性に効く中医学的な療法と養生法

冷え性は、中医学では「未病」と呼ばれ、体内の気血津液や五臓六腑の機能が低下している状態のことです。冷え性には、陽虚証、気虚証、血虚証、気滞証、症候型などのタイプがあります。それぞれのタイプに合わせた中医学的療法、代表処方、養生法、役に立つ話を紹介します。

陽虚証
・中医学的療法:体の表面にある陽気が不足しているために冷えやすいタイプです。手足の冷えや下痢、頻尿などが特徴です。
・代表処方:「参茸補血丸」などが効果的です。
・養生法:温かい食べ物や飲み物を摂り、冷たいものは避けましょう。生姜やニンニクなどの温性の食材を積極的に取り入れましょう。適度な運動で体を温めましょう。
・役に立つ話:陽虚証の人は、体温調節が苦手で暑さにも弱い傾向があります。夏場は冷房を控えめにし、汗をかいたらすぐに拭き取りましょう。⁵

気虚証
・中医学的療法:体内の気が不足しているために冷えやすいタイプです。全身のだるさや疲れやすさ、息切れなどが特徴です。
・代表処方:「健脾散」や「健胃顆粒」などが効果的です。
・養生法:栄養バランスの良い食事を摂り、消化に良いものを選びましょう。米や小豆などの穀類や肉類をしっかり食べましょう。無理なダイエットは避けましょう。睡眠時間を十分にとりましょう。
役に立つ話:気虚証の人は、ストレスに弱く自律神経の乱れを起こしやすい傾向があります。リラックスできる趣味や音楽、瞑想などで心身ともに癒しましょう。

血虚証
・中医学的療法:体内の血液が不足しているために冷えやすいタイプです。顔色の悪さや貧血、動悸などが特徴です。
・代表処方:「婦宝当帰膠」が効果的です。
・養生法:鉄分やビタミンB12などの血液を作る栄養素を摂りましょう。レバーやほうれん草などの動物性・植物性の食材がおすすめです。赤色の食材や甘いものも血を補いますが、過剰摂取は避けましょう。
・役に立つ話:血虚証の人は、肌や髪の乾燥やシワ、シミなどの老化現象に悩まされやすい傾向があります。保湿やマッサージなどで血行を促進しましょう。

気滞証
・中医学的療法:体内の気の流れが滞っているために冷えやすいタイプです。イライラや不安、胸のつかえなどが特徴です。
・代表処方:「逍遥顆粒」が効果的です。
・養生法:気分転換やストレス発散を心がけましょう。香りの高いレモンやシソ、ミョウガ、ミントなどの食材がおすすめです。深呼吸やヨガなどで呼吸を整えましょう。
・役に立つ話:気滞証の人は、冷え性だけでなく不眠症や月経不順などにも悩まされやすい傾向があります。自分の時間を持ち、自分を大切にしましょう。

以上が、冷え性についての中医学的な見方と対策です。冷え性は不妊にもつながると考えられています。冷え性は体の不調のサインなので、無視せずに自分の体質に合った方法でケアしていきましょう。冷え性でお悩みの方は、ぜひ漢方薬局にご相談ください。

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