早食い・大食い
大食い・早食いは早死にするって本当ですか?!
大食い・早食いは肥満の原因と言われています。
大食い、早食いは大量の活性酸素を発生させます。
活性酸素とは、酸素が外部からの刺激を受けて反応性の高い状態になったものです。活性酸素は、免疫機能(ウイルスをやっつけて身体を守る)や細胞伝達物質として働く一方で、過剰になると細胞を傷つけたり、老化や病気、痛みの原因になることで知られています。
喫煙が身体に良くない事は知られています。その原因は活性酸素なのです!
以下の写真は有名な双子の姉妹の写真です。
左が喫煙者、右が非喫煙者で顏の老化の状態でいかに煙草が老化を加速させるかが分かります。
活性酸素の発生原因って知ってますか?
活性酸素を増やす順位は、一概には決められませんが、一般的には以下のような順番になると考えられます。
第5位→紫外線や放射線にさらされる
第4位→喫煙やアルコールの摂取
第3位→過度な運動やストレス
第2位→大気汚染や化学物質に触れる
第1位→大食い・早食い
※まさかの大食い・早食いが一番身体に有害(大量の活性酸素を発生させます!)
・大食いや早食いをすると、消化・吸収に多くのエネルギーを必要とするため、その過程で大量の活性酸素が発生し細胞(ミトコンドリア)を傷つけたり(慢性炎症の始まり)、老化や病気の原因になるのです。
nature reviews immunology inpact Factor:100.3(2-years)
2023年ネイチャーの最新の文献では「ミトコンドリアが傷つくと、環状DNAがミトコンドリアから漏れ出て、環状DNAが炎症を引き起こす」と掲載されています。
早食い・大食いの中医学的アプローチ
中医学的には、大食いや早食いは、胃腸の働きを乱し、消化不良や胃痛、腹痛、便秘などを引き起こします。また、胃腸の機能が低下すると、水分や栄養素の吸収が悪くなり、体内の水分代謝や気血の生成に影響を与えます。これにより、体の水分が不足し、血液がドロドロになり、活性酸素の発生を促進します。
早食い・大食いの代表的な処方とは?
中医学的療法としては、胃腸の働きを整えることが重要です。代表的な処方としては、胃腸を機能を助ける「健胃顆粒」や、胃腸の張りを和らげる「開気丸」などがあります。また、消化を助ける「晶三仙」も強い味方です。養生法としては、以下の点に注意することがおすすめです。
早食い・大食いの養生法
大量の活性酸素を発生させないために・・・
食事は、少量多回にし、ゆっくり噛んで食べること。
消化に良い温かい食べ物を選び、冷たい食べ物や油っこい食べ物は控えること。
食べ過ぎや飲み過ぎを避け、空腹や満腹の感覚を意識すること。
食後は、軽い運動やストレッチを行い、胃腸の動きを促すこと。
睡眠は、十分にとり、規則正しい生活リズムを保つこと。
又、カフェインの足り過ぎに注意する事。
ちょっといい話
高取保育園では「食は生きる力の源です!」という考え方の元、食育の一環として最初の1口目は年長さんの号令に従ってみんなで100回噛むそうです。そうするとよく噛む癖がつき、その食材の栄養を丸ごと身体に取り込むことができる。そしてよく噛んで食べると自然におしゃべりなどせず、食べることに集中できるそうです。
漢方薬の服用をご希望される場合、その方の体質によって種類が異なることがありますので薬局でご相談ください。