HSP(Highly Sensitive Person)について

生き辛さを感じている女性

HSP(Highly Sensitive Person)とは

症状は?

HSPは、外界の刺激や体内の刺激に非常に敏感に反応する気質を指します。HSPの主な特徴は以下の4つです:
1. 深く考える(Depth of processing)
2. 過剰に刺激を受けやすい(Overstimulated)
3. 共感力が高く、人の感情の影響を受けやすい(Emotional reactivity and high Empathy)
4. 周囲のささいなことにも気がつく(Sensitivity to subtleties)

また、HSPは日々生活しているだけでも気疲れし、ストレスが多く溜まります。このストレスによって体調が悪くなることがあります。主な症状としては、帰宅後どっと疲れて動けないなかなか眠れないお腹の調子が悪くなる気持ちが不安定になる、乗り物酔いしやすいなどがあります。

原因は?

HSPの原因は遺伝と環境の両方が影響します。遺伝による影響は約50%であることがわかっています。また、HSPは扁桃体の働きが強い傾向にあり、不安や恐怖を強く感じとってしまいます。

診断の仕方は?

HSPの診断は自己診断テストで行うことができます。質問に回答することで、HSPかどうかの判定やHSPタイプ、向いてる仕事や向いてない仕事、今後のアドバイスなどがわかります。

分類の仕方は?

1. 内向型HSP『HSP』
内向型HSPは、もっとも基本的なタイプで、多くのHSPがこのタイプに該当します。内向的で社交的ではなく、刺激を避ける傾向があります。共感力が強く、物事を深く考え込む傾向があります。

2. 外向型HSP『HSE』
外向型HSPは、社交的で人に優しいタイプです。人と関わることができる一方で、刺激には弱い傾向があります。人から否定されることが怖いため、人の気持ちを考えすぎることもあります。

3. 刺激追求型HSP『HSS型HSP』
刺激追求型HSPは、好奇心旺盛で刺激を求めるタイプです。大きな問題のないことなら試してみたいという気質があります。一方で、社交的ではなく、人と関わることに苦手意識を持っている場合があります。

4. 刺激追求型・外向型HSP『HSS型HSE』
刺激追求型・外向型HSPは、一見すると「できる人」に見えます。社交的で人から好かれやすく、行動力もある一方で、疲れやすく燃え尽きやすい傾向があります。

治療法は?

HSPは精神疾患ではないため、HSPの症状自体に対して治療を行うことはありません。しかし、HSPの特性に伴って強い不安感やうつ状態が現れる人もいます。その場合は漢方相談を含め薬物療法や心理療法が考えられます。

対処法ってあるの?

以下は、HSPへの対処法です:
1. HSPを正しく理解する
自分自身を深く知る事

2. HSPを楽しむ
自分の繊細さは幸せを感じるための素敵な才能だということを知る事

3. 環境を変える
我慢する事を辞めて今、苦しい環境が変えられることを知る事

4. 他人とのあいだに距離を設ける
人間関係においても我慢せず勇気を出して今、苦しい環境を変えられることを知る事

5. 刺激を遮断する
日常、外界から心身に感じる五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)+直感が嫌がるモノを紙に書き出し避けられる事を知る

6. 自分をいたわる
他人や身内を優先してきた自分を認め感謝し、我慢し後回しにしていた自分自身を最優先に考え、いたわり大切にする事を知る

7. 理解者を探す
同じHSP気質を持つ親・兄弟・友達などの良き理解者を探して相談する。

8.本当の病気にならない為に
HSP気質で本当の病気にならない為のたった一つの方法があります。それは知らず知らずに蓄積する心身の疲労を放置しない事が最も大切です!

これらの対処法をしっかり理解し実践していくことで、HSPゆえの「生きづらさ」を軽減することが可能です。また、漢方の松澤薬局ではHSP気質の方の心身の疲れによる全身倦怠感の漢方相談を受け付けています。ひとりで苦しまないで、悩みを話して、少しラクになることから始めてみませんか。応援しています!つづきは下のバナーをタップしてください。

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